ニンニク農家、Androidスマホで1万9千行のAIエージェントシステムを構築

開発環境とシステム
韓国・慶尚道のニンニク農家が、TermuxターミナルアプリをインストールしたAndroidスマートフォンのみを使用して「garlic-agent」というAIエージェントシステムを開発しました。このシステムは19,260行のPythonコードで構成され(複数のAIにカウントさせて確認)、カスタムプログラミング言語で複雑な自動化スクリプトを実行します。
システムはGemini、Groq、NVIDIAなど複数のAIプロバイダーをローテーションし、コンテキストをSQLiteに保存し、モバイルデバイス上で完全に動作します。農家はこれを「PCなしで開発されたAI時代の個人プロジェクト」と表現しています。
ワークフロー手法
開発プロセス全体は手動のコピー&ペースト操作を中心に展開されます。ワークフローは次のパターンに従います:
- Claudeに「プロジェクトの健全性を診断する」よう依頼
- Claudeが診断スクリプトを生成
- スクリプトを手動でコピー(指で長押し)
- Termuxに切り替えて貼り付け、実行
- 結果をコピー
- Claudeに戻り、結果を貼り付けて分析を依頼
- Claudeが修正スクリプトを生成
- コピー・貼り付け・実行のサイクルを繰り返す
農家はこのサイクルを「1日に数千回」実行し、「AIシステムとの数万回の会話」を通じてこのワークフローを維持してきたと報告しています。
AIの役割分担
システムは3つの主要なAI役割を使用します:
- 外部分析 - Claude:プロジェクト外からコードを診断し、診断スクリプトを生成しますが、コードを直接実行することはできません。Termuxでスクリプトを実行するには手動での介入が必要です。
- 内部実行 - Gemini:garlic-agent内でAPI AIとして動作し、ファイルを読み取り、コマンドを実行し、結果を返します。日常的な運用からコードベースの内部知識を持っています。
- 人間の接続役:農家はClaude(ウェブブラウザ内)とGemini(Termux内)の間のミドルウェアとして機能し、両者の間で結果を運び、質問を伝え、AIの判断が衝突した際に決定を下します。
コンテキスト管理
複数のAIセッションを管理するため、農家は各応答の末尾にエイリアス的な番号を割り当てています(例:analysis21、analysis22、analysis23)。これにより、数十のチャットウィンドウを管理する際に異なるAIインスタンスを区別できます。あるAIがCHANGELOGに記録を残すと、次のAIがそれを読み取って引き継ぎ、コンテキストの一貫性を生み出します。
この引き継ぎ記録は、約1か月半の運用で10,730行にまで成長しました。農家はこのレベルのコンテキスト管理は「説明不可能」と強調し、実際に体験することを推奨しています。
実用的な実装
システムは継続的に実行されます。農家はニンニク畑から戻り、スマートフォンの画面を点けて、中断したところから作業を再開します。開発はニンニクを掘る合間や昼食後に実施されます。農家は、AIがコンテキストを記憶するため(人間の記憶は不要)、「瞬間ごとに非常に多くの人間の介入」が必要なプロセスであると指摘しています。
農家は明確に述べています:「AIだけは信頼しません。私は自分の直感と勘だけを信じています。自律型AIエージェント?あえて言いましょう。精密な作業はまだ程遠いです。私は旅行スケジュールを計画するためにこのシステムを作っているのではありません。」
📖 Read the full source: r/ClaudeAI
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